片付けしながら宅浪生

古家を掃除しながらゆったり受験勉強

心の奴隷

ここに来て3ヶ月半くらいになる。

来る前は浪人とはいえ、この生活に期待していた。自然に囲まれた環境での自立した生活。受験勉強さえもその楽しみの中に組み込まれていた。

 

しかしいざ蓋を開けてみると、そこにあったのは無限に感じる時間と、それ故の空虚な1日だった。この生活を有意義にできる人もきっといるだろう。自分も初めの頃はそうだった。朝起きて朝食を食べ、家の片付けをしてから勉強をする。それに没頭している間は確かに楽しかった。

だが、1度その没頭から離れた時、全てが崩れた。片付けは愚か、勉強もあまり捗らず、寝てばかりの時間が増えた。息抜きがてらに20分程度やっていたスマホゲームやその他娯楽も楽しく思えなくなってきた。心を充足するモノが次々と消えていった。このブログの生活報告が少なくなっているのもそれが理由だ。

 

昔から飽き性ではあった。病的にまで何かにハマってもある程度の期間で面白さがなくなり、無味乾燥に思えてくる。子供の頃は次に何をやるかがすぐに思いついて、またそれに没頭していった。

だが、歳を重ねるごとにその発見能力は落ちていき、今では中々見つからない。その結果趣味がほとんど無い、人生に楽しみを感じない、心満たされない人間になってしまった。

 

気分屋や飽きっぽいっといった性格は一見気楽なものに感じるかもしれない。だが実際は、気分に支配されている奴隷に他ならない。自分のコントロールし得ない心に身体は操られる。

 

昔は心を生活でコントロールすることが出来た。規則正しい生活を維持する事で、自然と心から全てに全力を出せていた。だが今は心が生活を凌駕し、生きる気力すら蝕んでいく。それに夏の暑さが重なり、食事すらまともに取れていない。お陰で体重は、運動せずとも受験太りをする前まで戻った。

 

次はどんな欲を無くしてしまうのか。どんな心満たすものを失ってしまうのか。それが怖くて仕方がない。「メンタルが弱いだけ」と言われても、自分のメンタルを鍛えることすらままならない。なんとかして心を支配する側に回らないとさらに腐った人間になってしまう。この沼のような生活を変える為にも、人生ゲームの「1回休み」から抜け出すためにも、昔のことを思い出して、少しでも足の鎖を削っていこうと思う。