片付けしながら宅浪生

古家を掃除しながらゆったり受験勉強

人文バカの天国

進路関連のことで色々お世話になった文系研究者の人の所に、転勤のための研究室引越しのお手伝いに行ってきた。

 

実は滅茶苦茶凄い人で、阪大入試の現代文にその人の文章がのったり、世界規模のシンポジウムを開くような人。その人が図書館の本に貼り付けた大量の付箋を、自分の研究費(?)で買った本に貼り付けていく作業をした。文系研究者、特に社会科学系ではなく人文科学系の研究者は大量の本を読む。そしてその付箋がついているのは、論文や著書に書くためのキーワードだったりする。パッと見ただのエッセイでも、哲学や美学の論文の参考にしたりする。一見単純だがかなり面白い作業だ。

 

そして、近くで整理をしていたその先生が、何故か3冊ももらったからあげると言って厚さ15cmくらいの分厚い本をくれた。フランス語だからなんだか分からない。するとその本は西田幾多郎の博士論文というではないか。読みたくてたまらない。でも読むことなど出来ない。

 

大学に入って一刻も早くフランス語を勉強したいと思った。そして、まだ何も始めていない受験勉強へのやる気のいい着火剤になった。とりあえずこの本は閉まっておこう。