片付けしながら宅浪生

古家を掃除しながらゆったり受験勉強

ゴミ屋敷と宝庫

祖母の趣味はガーデニングだった。観賞用も食用も狂ったように世話していた。それが倉庫に凝縮されている。

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倉庫の中には鎌やスコップなどの道具、土や肥料、作物の種にシート類など様々な物が溢れるほどある。まともに人が立ち入れるのは2平米くらい。暫くはここの整理が主な仕事になる。ここが片付けば他の場所の掃除で出てくるゴミを保管する場所が出来る。

 

だがこの倉庫の2階にはまったく違う景色があった。


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本棚に整理された沢山の本達。祖父の戦前の哲学や政治の本から、母が使っていたであろう参考書や母が好きだったサイボーグ009まで様々な本がある。しかも本棚に囲まれて木製のロッキングチェアが静かに佇んでいる。椅子の上は汚かったので流石に座ることはしなかったが、こういう環境で暮らしたいという理想像がそこにはあった。

 

もう使われる見込みのない農具たちの上に眠る宝物。出来れば京都に持って帰りたい。