片付けしながら宅浪生

古家を掃除しながらゆったり受験勉強

隣国体験記 前編

裁縫室の片付けがまだまだ終わりそうにないのでまたまた体験談回です。

 

今回は自分と韓国人との交流について。

私はボーイスカウトの韓国派遣に参加したり、ホームステイの受け入れに積極的な母親の影響で韓国人が家にホームステイしたりと何かと韓国の人達との交流は深い。

 

韓国派遣では同世代(私は当時中学1年)の子供がいる家庭にホームステイし、現地の生活を体験した。そこで感じたのは、彼らは日本人と全く価値観が異なるということ。どちらが正しいという訳でもなく、単純に「違う」という話だ。韓国に行く前は、海で隔てられているとはいえ隣国であり、どちらも中国文化の影響を受けていることからある程度、共通した部分があると思っていた。もちろん完全に異なるという訳ではなかったが、思っていたよりも根深いところから違っていた。

まずホームステイ早々に驚いたのは日本の「もったいない文化」の不在である。事前の情報で食べ物を食べ切ることは逆にマナー違反になるということは知っていた。だが、驚いたのは彼らが食べ残す量だった。ホームステイ初日の晩は焼肉屋に行ったのだが、食べ終わった時には各皿に焼いてある肉5枚前後と、大皿に焼いていない肉が3分の2くらいが残っていた。店員は嫌がる様子もなく皿を運んで行ったし、ホストファミリーもその肉に対してなんの感情もない様子だった。不味くて量が多いと評判で残す人が大半だった中学の給食(弁当と選択式)すら、必ず食べ切っていた私にはかなりの衝撃だったのは覚えている。

そして彼らはとにかく派手なものが好きだった。自分が景観条例のある京都に住んでいたこともあるが、街並がとにかく派手だった。店の看板や広告は原色や蛍光色が主に使われていて、夜はテレビで見た歌舞伎町のようなネオンサインが広がっていた。家の中の装飾品は金色が使われていたり、土産物店でも金メッキのアクセサリーやキーホルダーが沢山置いてあった。さらには菓子類も着色料たっぷりのド派手な色合いだった。歴史的構造物も赤と緑を基調とした「ドーンッ!」とか「ゴージャス!」という感じの物が多かった。

 

他にも色々あったが、特にこの2つは印象に残っている。前者に関しては不快感を感じる日本人もいるかもしれない。文化、価値観がここまで違う国民に対して、その一部を見て偏見を持ってしまうのも分からなくはない。だが、これは彼らの体に染み込んだ「文化」なのだ。一見不快に思うことも、「文化の違い」として学び、認めることは出来ないだろうか。料理や衣服などの物的文化だけでなく、こういった内面的風土について知ることが、その第一歩だと信じている。